指板のメンテナンス方法とおすすめオイルを解説!

楽器のメンテナンス
クラシックくん
クラシックくん

ギターの指板ってメンテナンスする必要はあるのかな?

皆さん、指板のメンテナンスは行っていますか?

指板のメンテナンスは特に行っていないという方もいるのではないでしょうか?しかし、楽器を良いコンディションに保つためには、指板のお手入れは重要です。

やり方は、とても簡単です。専用オイルを使って指板を拭くだけです。

なぜ指板のメンテナンスが重要なのかや、具体的な手順を解説していきます。また私がこれまで使ってきた中で、おすすめする指板専用のオイルも紹介します。

ここで紹介するメンテナンスを定期的に行えば、楽器を良いコンディションで維持できると思います。

なぜ指板のお手入れが必要なの?

指板のメンテナンスが必要な理由は2つです。1つは、指板に使われている木材を適度に保湿するため、もう1つは、指板に蓄積した汚れを落とすためです。

指板の保湿

ではなぜ、指板の保湿が必要なのかというと、乾燥によって指板が縮むことで、フレットの端が飛び出ることを防ぐためです。

これには、指板に埋め込まれている金属のフレットが関係しています。指板には金属フレットが乗っていますが、正確には指板に溝を掘って金属フレットを埋め込んでいます。

フレットは指板に埋め込まれている

木は乾燥すると縮みますが、金属は収縮しませんから、金属フレットの端が結果的に指板の側面から飛び出てしまうことがあります。また、フレット自体が浮いてしまう可能性もあります。特にメンテンナンスされずに長期間放置されたギターなどでは、フレットの端が浮いているケースを見かけます。

指板の掃除

指板は、主に黒いエボニー(黒檀)という材料が使われていて汚れが分かりにくい部分ですが、指が触れる部分ですので、手垢等が溜まってきます。

指板にたまった汚れが指先に付着し、その手で弦を触ることになるので、弦に汚れが移ってしまうことが考えられます。

弦の寿命を少しでも延ばすためにも、定期的に汚れを取ってきれいにしておきましょう。

お手入れの手順

用意するもの

専用のオイルと布切れを用意しましょう。

用意するもの
  • 指板用の専用オイル
  • 布切れ(オイル塗布用)
  • 布切れ(乾拭き用)

指板用のおすすめオイル

私はFreedom Custom Guitar Researchのレモンオイルを使用しています。レモンオイルと蜜蝋の主成分に天然由来の成分を独自に配合したオイルでクリーニング保湿効果の両方が期待できます。

オイルの塗り仕方

まず、少量(3滴程度)のレモンオイルを布切れに付けて、指板に薄く塗り伸ばしていきます。

オイルを全体に塗り広げていきます。
(3滴程度のレモンオイルを染み込ませた布で指板全体には十分な量です)

この時に注意することは、ギターのボディやネックにオイルが付着しないようにしてください。塗装へのダメージの原因となる恐れがあります。ボディにルーズリーフなどの白紙を敷いておくと良いでしょう。

また、オイル塗りすぎは指板に過剰に水分をあえてしまうことになるので、レモンオイルを容器から直接指板に垂らすのは避けましょう。

その後数分おいたら、乾いた布でオイルのテカリがなくなるまでしっかり乾拭きをします。

乾いた布での乾拭きです。汚れが取れていることが分かります。
オイルのテカリがなくなるまでよく乾拭きしましょう。
注意点!
  • 必ず布切れにしみこませてから指板に塗布しましょう
  • ギターのネックやボディの塗装にオイルが付かないようにしましょう
  • オイルを塗りすぎないように注意しましょう。
ヒント

もし指板の汚れがひどい場合は、一度に大量のオイルで除去しようとせず、少し時間をおいてもう一度同じ手順で掃除をしても良いでしょう。

オイル塗布の頻度

頻度としては、特に冬場のような乾燥する季節に、年1回(多くても2回)程度で十分でしょう。塗りすぎないように注意しましょう(特に湿気の多い夏場などは、使用しなくても良いと思います)

まとめ

いかがでしたでしょうか?とても簡単な手順で、年1回か2回程度のメンテナンスなので、皆さんも実践してみてください。

綺麗な指板で気持ちよく練習しましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました